在宅介護 奮闘記

認知症と似た症状の多い「老人性うつ病」の特徴、原因について

      2016/06/23

高齢者のうつ病である老人性うつ病

心の病気というと多くの人がまず頭に思い浮かぶのは「うつ病」だと思います。

うつ病というと仕事に追われるサラリーマン、出産後の女性などに多いと思われていますが、高齢者特有の老人性うつ病という症状もあります。

老人性うつ病は認知症と似た部分が多く、医師でも区別が難しいほどだと言われています。ただ老人性うつ病の特徴としては、「物事へのやる気がまったくない」「痛い、苦しいといつも言う」「自分の行動に対する罪悪感を強く感じたり、死にたいと言ったりする」といった傾向が見られるそうです。

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老人性うつ病の特徴は、あまりの忙しさや人間関係の悩み、仕事・育児等へのプレッシャーや不安といった若い人がなるうつ病とは違い、主として①生活環境の変化②自分の体・病気への不安といったことから発生することです。

①の生活環境の変化としては、長年連れ添った配偶者あるいはペットとの死別ということがまずあります。最近は老夫婦だけで生活する世帯も増えていますが、その状況で配偶者に先立たれてしまうと、精神的に大きなダメージを受け、うつ病に発展することがあるようです。

またそれまで田舎で一人暮らしをしていたけど息子家族と暮らすようになって、その環境変化に心身がついていかず、うつ病になるということもあります。急に友人や親せきのいない生活が始まり、孤立感、孤独感を強めることが要因となるわけです。

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②の自分の体・病気への不安としては、自分が大病を患ってしまい、自分の今後のこと、そして家族に介護のことで負担をかけるのではないかと過度に不安に思い、精神を病んでしまうことがあるようです。脳卒中や転倒によるケガ等で後遺症が残ってしまった場合も、思うように動かない体のことを悩み、精神を病むということが多いそうです。

老人ホームに入居した場合もうつ病になりうる

老人性うつ病の要因である①の生活環境の変化について、もう一つ注目しておくべきことがあります。それは、老人ホーム、介護施設に入居した場合の環境の変化においても、うつ病にかかる人がいるということです。

長年住み続けた自宅を離れ、急に慣れない施設での生活というのは、高齢者にとっては少なからず心身にストレスを強いることになります。

特にそれまで一人暮らしをしていた高齢者が、急に集団生活を送ることを要求されるようになって、それが心の負担になるということも多いみたいですよ。

老人ホーム、介護施設に高齢者が入居する場合、家族がいるなら家族が出来るだけ面会に行ってあげることが重要になります。また一人暮らしの高齢者が入居した場合、介護スタッフもそのことをきちんと意識して、心のケアをしっかりとやってあげるべきでしょうね。

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高齢者のうつ病に対する正しい知識を持つことは大事です。高齢者と生活する家族、施設のスタッフもある程度の勉強、知識は必要だと言えるでしょう。

 

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