在宅介護 奮闘記

介護施設での虐待件数の増加をどうするのか・・・行政がもっと本腰を入れて対策を講じるべし

      2016/06/13

混迷を続ける介護の現場

介護施設での虐待が年々増加しているようです。

入所施設のみならず、デイサービスや訪問介護など、在宅介護に関わる領域でも起こっていると言いますから、我が家としても他人事ではありません。

でも少なくとも祖母が通っているデイサービスは、上手くいっているようではあるんですよね。そんな虐待なんて噂はとんと聞きませんし、何より祖母が喜んで行こうとしてますから。レクリエーションが楽しいと言っている祖母は、少なくとも虐待は受けていないでしょう。また誰かが虐待されているところも目にしたことはないのだろうと思います。

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厚生労働省によると、2014年度に起こった虐待件数は約300件で、前の年と比べると35.7%増になっているそうです。実際には「ばれていない」虐待も相当数あると予想されるので、実態としてこの数倍、あるいは10倍にも上るかもしれません。

介護職は現状人手不足であり、働くのに資格が要らない老人ホーム・介護施設では、就職希望者の人格、能力を問わずにどんどん採用しています。明らかに人格上問題を持つような人が介護の現場で働いているということも、ごく当たり前のように起こっているようです。

介護職への就職希望者の質の低下、手に負えないほど大変な認知症高齢者の介護・・・介護の現場は時として混乱をきたしています。

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虐待のメカニズムを浮き彫りにし、行政が主導して対策を行うべき

しかし、です。日本全国を見渡すと、虐待など引き起こさないで、上手く運営を行っている施設があるのも事実でしょう。

「介護職の意見」などをネットで見ると、「虐待なんて起こって当然」「給料が安くていつもイライラしながら働いている」なんていう書き込みをちらほら見かけます。でも介護の現場で働いている人の中には、「介護職に就くことで初めて生きがいを持てた」「介護の仕事ほどやりがいのある仕事はない」と思えている人もいると思います。

そういう上手くいっている施設、介護職を天職のようにやりがいをもって取り組めている人と、「そうでない施設、人」との間にどんな差があるのでしょうか? 何が原因で、虐待が起こる施設とそうでない施設とに分かれるのでしょうか?

少なくとも報酬・給料の問題に還元できない部分はあると思いますよ。給料が安いのは介護職共通のことなんですからね。そんな中でも虐待が起こる場合、起こらない場合とがあるわけです。

客観的、根本的な視点に基づく比較分析をたくさん積み上げて、虐待のメカニズムそのものを発見し、解消していくよう努力しないと、今後ますます介護施設での虐待が増え、介護の現場が混迷する状況が増えるのは避けられないでしょう。

しょせん人間のやることですから、介護施設での虐待もゼロにすることはできないかもしれません。でも少なくとも、前年比35.7%増というとんでもない割合で虐待件数が増えている現状を、改善することはできるはずですよ。恐らくこれは「各施設の努力に任せる」では全く不十分で、厚労省など行政が本腰を入れて取り組まないと、どうにもならないでしょうね。

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